加工食品やファーストフードをよく食べたり飲んだりしているなら、それを減らすだけでやせやすくなるのを知っていますか?加工食品の成分や加工食品に含まれる食品添加物というもの、健康面だけでなくダイエットにもいい影響はありません。
便利で早くておいしい加工食品を、全く使わないことは無理な話でしょう。でもこれを1つずつやめていくと、ダイエットはずっとスムーズに進められるのです。
ダイエットという言葉の本来の意味は、本来の食べる姿に戻るというものだそうです。加工食品自体は昔はほぼ存在しなかった食べ物です。これを長く食べ続けてもいいものかどうかは本当はまだ検証されていないのです。ダイエットするなら、この機会に食の見直しをしてみることをお勧めします。
加工食品がダイエットに向かない理由
加工食品には精製された砂糖や合成甘味料などが多い
加工食品の中には白砂糖や砂糖類似の添加物が入っていることが多いです。疲れたら糖分が必要!と聞くこともありますが本当でしょうか。いいえ、それは危険な考え方です。たとえ疲れていてもカロリーが高いものは、体内でエネルギーとして消費されずに余れば脂肪となってしまいます。食べ物だけでなくコーラなどの清涼飲料水や甘みのある缶コーヒーなどは、飲んだ後すぐに血糖値がぐんぐん上がるので、健康面からも危険です。
加工食品は塩分や調味料が多い
加工食品は塩分が多めで、他の調味料も多種入っているものが多いです。加工食品は味がばっちり決まっていて、おいしいところがやっかいなのです。インスタント麺や袋菓子、ジャンクフードと呼ばれるものは味が刺激的で、食べ始めてしまうと、もっと食べたいと思ってしまうものです。食べすぎることもよくありますね。
加工食品は脂質が多い
加工食品は脂質が多いのも特長です。揚げ物などを手軽に食べられるので、家庭の食卓にも良く使われます。入っている油の量も気になりますが、使っている油の質も気になります。ふだんお家で使っている油と同等の脂が入っている保証はありません。トランス脂肪酸と言われるマーガリンも入っている場合が多いので、気をつけたいところです。
また、こんがり焼けた唐揚げ、餃子、たこ焼きなどは見た目にもおいしそうですが、頻繁に食べるのはよくありません。加工食品や外食ではこれらはお手軽に食べられますが、GI値(※)が高いため体を糖化してしまう(焦げ付かせてしまう) 恐れがあるので要注意です。
加工食品は腸内バランスを乱す
加工食品やファストフードを毎日食べると食事スタイルが単調になりがちで、腸内細菌を減らしやすいということが報告されています。もっと多様な食品を食事に取り入れるべきです。
スペクター教授は、23歳の若者にハンバーガー、チキンナゲット、ポテトチップとコーラからなる食事を10日間続けてもらう実験を行った。その結果、実験前には腸内に3,500種類の腸内菌がいたにも関わらず、10日後には1,300種類が死滅してしまい、腸内フローラが変化してしまったという。種類の少ない同じメニューの食事ばかりを食べ続けると、特定の細菌にだけ餌が与えられることになり、腸内フローラの共生関係のバランスが崩れやすくなる。
ファーストフードと腸内細菌
加工食品にはビタミン、ミネラルが不足している
加工や加熱によりビタミンやミネラルがかなり減少してしまうそうです。ビタミンやミネラルは体内の多くの物質の生成に関わるので、不足すると思ってもみなかった不調に見舞われる可能性もあるのです。
加工食品を摂り続けるとどうなるの
こんな状況、あなたも思い当たるところがないでしょうか。
加工食品の秘密
人はなぜ加工食品に惹かれるのでしょうか?その理由を探ります。
加工食品を食べたくなるわけ
加工食品を作るメーカーは、消費者に何度も購入してもらうために日夜研究をしています。味や加工方法、添加物などを調整して、1度食べたら何度も食べたいと人間の脳に働きかけるように作られているのです。ですから加工食品の沼にはまらないように気をつける必要があります。
何度もリピートしてしまうサイクルとは
例えば人間の脳は砂糖分が大好きなので、砂糖や砂糖類似添加物が多い加工食品を食べると、これはおいしい!と感じ幸せホルモンと言われる脳内物質のセロトニンやドーパミンなどを放出します。血糖値もどんどん上がり【至福点】となり満足感に浸れるのです。でもしばらくするとインスリンが血糖値を下げ始め、今度は逆にイライラしたり体調不調になったりパフォーマンスが落ちるなどの状態になってしまいます。そこで脳は命令を出します。
このサイクルは精製された砂糖や砂糖類似添加物だけでなく、精製された小麦粉や質の悪い脂質によっても起こります。またこれらが組み合わされるとより強力になります。精製された砂糖と精製された小麦粉でできたクッキーなどは、その例です。
食品添加物の役割とは
食品添加物は厚生労働省の安全性のテストに合格して利用されているものです。ですが日本の規制は諸外国に比べると甘いとも言われています。昔なら人間の口に入るわけもなかった物質や、合成された化学物質もたくさん使われているので安全と言われてもやはり減らせるなら減らしたいところです。
詳しくはこちらへ食品添加物 厚生労働省
加工食品についてのまとめ
忙しい現代人が加工食品を利用するのはある程度仕方がないことです。でも少し意識を高めて、できるところから加工食品をやめていく必要があると思いませんか。食欲に負けてしまうのは意志の問題ではないのです。あなたがついつい食べてしまうことがあるなら、加工食品の多用を疑ってみてください。
また加工食品や外食の多い方は、こんなことを気をつけてください。
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