前回は初期に数字盤の初期に覚えてほしい重要なスキルについてお話をしました。
数字盤の使い方①の記事はこちら
数字盤の使い方②の記事はこちら
今回はそれに続いての実践編になります。
駒を机に1つ置く
前回の記事のコマの置き方の基本に慣れたら、今度は駒を大人が持って見せるのではなく、机に1つ置いてあげます。それを見てシートの数字を探して置けるように教えましょう。初めは駒を置く時にシートの同じ数のそばに置くようにして、負担を軽くします。
シートの数を見つける前に手で握って持ってしまうと探しずらくなります。自分の手で持った駒の数を見るのが子どもには難しいからです。見れていないようなら、よく見るように促してください。それでも見ていない時は、大人が持ってあげる方法に戻ります。
机に置いた駒と同じ数を見つけて、指で持ちサッと置けるようになってきたら、次の数も続けて渡していきます。このようなやり方も慣れるのには1か月以上かかることもあります。ゆっくり何度もやりましょう。
数字の範囲を広げよう
始めは1〜5位で慣れてもらいます。この時点からは、机に置く時に大人が1なら「イチ!」と言い、子どもに復唱してもらいます。子どもも「イチ!」と復唱して探し始めてもらいます。大人がよく観察してタイミングを合わせれば1〜2分で1〜5を置けるでしょう。置く場所は教えずに子どもが自分で探していくようにしてください。
もし子どもが探すことが難しそうなら「端っこも見ようね」「コマの無いところを探そうね」となどと声かけをしてあげましょう。でも直接ここよ!などと教えずに、ゆったりと探すのを待ちましょう。
これができきたら範囲を広げましょう。1〜10、1〜20、11〜20、など少しずつ拡張してください。無理ないように楽しめる範囲でやってください。間違っても1〜30全部やらせて、子どもをうんざりさせることがないようにしましょう。時間としては、初めたらかたずけが終わるまで数分で終わる位が良いでしょう。
駒を置く順番
コマを渡す順番も初めは簡単に、1.2.3…と順番通りに渡すのです。順番通りに渡しても、初めは難しいものです。子どもには十分スリルもあり、できたら達成感もあるのです。
手順をもう一度言いますと、
この手順を覚えさせることが大事です。1つ置いたらそれだけでできたー!と言ってストップせずに、次のコマにつながるように、大人はタイミング良く駒を置いていきましょうましょう。
それができたら、毎回ものすごくほめてあげてください。やっている事が毎回同じでも、何度もほめられる事が子どもの成長にはとても大切なことです。
ランダムに駒を置く
スイスイと置けるようなれば、駒の出し方をランダムにしましょう。と言っても初めは少し変える程度です。1.3.2.4.6などとあまり離れてない数でやり、それも慣れたら本当にランダムにします。
スモーステップで、毎日数分から10分程度で終わり、いつもすいすいできてほめてあげられる範囲で進んでいきましょう。
スモーステップでも嫌がる時もある
スモールステップでも時には子どもが嫌がることもあります。このような時は、無理せずに思い切って簡単なことに戻りましょう。成長のカーブは山あり谷あり。親はじっと待つのも大切です。
無理強いをすると嫌いになってしまうこともあるので、「どうしたの、できるでしょ!」などと言わずに、子どもの様子を見ながら進めましょう。
嫌がる場合には進歩が見えなかったり、子どもも座らないで逃げてしまったりして停滞ムードが漂うかもしれません。でも、一時ストップしたとしても、初めてのスランプがたいてい一番時間がかかるものです。
もしここまで楽しくやっていたお子さんなら、少ししたら又やる気が出てくるはずです。そしてやる気が出て再開した後にも、しばらくすると、また嫌がることもあります。でも、最初のスランプよりも軽くなることが多いのです。その理由は、、、
レジリエンスとスランプ
それは、少しずつ子どもにレジリエンスが育ってくるからなのです。少し子どもにとって負担であっても、これを何度か経験すると、難しい問題にも応答できるように脳が働き始めるのです。少し大変なことでも、柔軟に頭を働かせて、粘りをもって取り組んでいく力を脳自体が整えてくれるのです。
ですから、大人はあまり心配せずに、子どもと楽しく向き合いながらお子さんの成長を見守ってあげましょう。
まとめ 小さいことの積み重ねで子どもの自信を育てよう
数字盤はできれば毎日のようにやって成果を感じられるようにしていきたいですね。小さな進歩でも、声に出して「今日はここがうまくできたね」「迷わないでスッと置けたね」などと、細かくほめてあげましょう。ただできたね、でなく具体的に良かった点を伝えてあげましょう。
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