数字盤の使い方、くもん数字盤30①

work & education

すうじ系の知育玩具でもっとも評価されているのは【くもん数字盤30,50,100】でしょう。これを購入しても「どう使ったらよいか、どうやって教えたらよいかが分からない」とよくお聞きすることがあるので、詳しく説明していこうと思います。

同じ教材や知育玩具でも指導する人(親や大人)が違えば結果は大違いです。

いきなりですが、どんな勉強でも習い事でも、ママやパパがおうちでお子さんを教える時でも、教え方によって結果はかなり違うものです。ですからこの数字盤でも、それをうまく使いこなすかどうかがとても重要になってくるのです。

今日は数字盤を使って楽しく数に親しめるような使い方を、分かりやすくお話しします。

くもんの数字盤

数字盤の目的

およそ1歳~7歳の子どもが数に親しむための知育玩具です。これを使ってどういう状態を目ざせばいいのかは、以下のようになります。

①数に親しみ、数の感覚を磨き、直感的に数を理解できる
②指導者(大人・親)とのやりとりを通して、学ぶプロセスを経験する
③タイムを計ることにより、挑戦する気持ちを育て、ゲームのように遊びながらも処理能力を向上させる
④手と目の動きを使うので、器用さや探す能力を高める
⑤数字盤を取り出したり、かたづけることを通して、最後まで自分でやりとげる力をつける

数字盤の種類

くもんの数字盤は30,50,100と3種類があります。始めは30からスタートして。できるようになったら50や100へと進めてください。

★左上数字盤30 
★右上数字盤50 数字盤50は裏面はひらがな
★2段目から数字盤100

【数字盤30】は50や100に比べて小さいお子さんが使うので駒のサイズも大きく扱いやすくなっています。1~30までの駒と駒を置くシート(表裏使う) のシンプルなセットです。

1~10赤
11~20黄
21~30白と色が違います。


数字盤の基本の使い方

数字盤の駒の置き方

駒の数字と同じ数の書いてある枠に駒を並べていくシンプルなものです。
裏は数字は書いていないので、1~30の位置が頭の中に入っていれば、裏側でも置くことができます。

駒をたくさん出したり重ねたりさせない

たくさんの駒を出してとりとめがなくなり、駒を好きに動かしてしまっていては数を覚えていくことに中々つながりません。また磁石がついているのでたいてい駒を重ねてつみあげていきます。でも駒を重ねるようなことは、積み木などでやりましょう。

あくまで数字盤は大人と一緒にルールに従ってやるものというふうに決めてあげるのがコツ

数字盤は大人がリードして、やり方を教えなければ効果がありません。大人の言うことを聞きながら進めていけば、(一定のお話を聞く時間があったり、これはやらないでなどの制限は伴いますが)、できることが増えて、子どもにとっても楽しく数字が分かることを経験してもらえるような玩具なのです。

大人と一緒にやり始めよう

もちろん10歳の子どもなら、やり方はシンプルなので一人でやらせてもいいのです。でもこれを使うのが幼児であれば、やはり、やり方を覚えるところから始めなければなりません。数字盤だけを与えても、初めは遊んでいてもじきにあきてしまい、効果はあまり望めません。もちろん慣れてくれば一人で遊ぶこともできます。

始めるにあたって子どもと約束をする

①大人の指示をきくこと 勝手に駒を触らない
②基本手はひざに置くこと、触っていいと言われてから駒を持つようにする
③駒は手のひらで持たず、指でもつこと。グーの中に駒を入れてしまうと、数字が見えなくなります。また駒を置く時には指で持ってこそ、すっと置けるのです

などです。こういうことを話しておくと、子どももこれはただのおもちゃじゃないんだなと理解してくれます。おうちでの親子の気軽な雰囲気の延長線ではなく、効果が早く出るように多少は緊張感をもってやるようにしましょう。
数字盤をやるときはこのようなことを、子どもに納得してもらってから始めましょう。

前もって指で持つ練習をしよう

指で駒を持つのは意外に難しいのです。幼児は手のひらの中にしっかり持つくせがあります。ですから指先を使って駒を持って運ぶ練習をします。指先を普段から使えていないお子さんは苦労すると思いますが、何度もやって慣れていきましょう。指を使うことは脳の刺激になり、脳の発達にも良い影響があります。

駒を持つ7歳児


ではやってみましょう。
 ①の駒を机に置いて持たせます。2本から4本の指で持たせます。そしてその時に書いてある数字が自分で見えているのかを観察してください。見えなければ、シートの同じ数字を探せません。
次にシートの1の場所に置くように指示してください。枠の中に置き、パッと離せるでしょうか。離す時に枠からずれることもありますが、そんな時はそっとずらして枠に入れる練習をします。枠の中に置けても数字が傾いている時はくるっと回して正しい向きに置けるようにしましょう。
これができたら、いよいよスタートです。

14が曲がっている
正しい向きになりました

まとめ

数字盤は目的をもってやるものです。お子さんの学びの始まりと位置付けてください。
大人の指示の中でやっていくことは、子どもが自由に遊べなくてかわいそうでしょうか。いえ、そんなことはありません。小さいうちから指示に従ってがまんしたり、言うことを聞きながら物事を覚えていくことは、子どもにとってとても大切な経験です。そしてこれは学校に入ってからの学習にも役に立つものです。


確かに子どもは自分の好きにはできませんから、多少の負担はあるでしょう。でも何かを覚える時には少しのがまんが不可欠です。
ちょっとはがまんしたけど、できるようになった!と、子ども自身も感じられるようにしましょう。

もちろん小さいお子さんですから、、、

★和気あいあいと楽しい雰囲気の中でやっていってください。
たとえうまくできなくても、間違えても怒られない暖かい雰囲気があってこそ、子どもはのびのびと学んでいきます。
★でも気楽すぎて子どもがふざけてしまうような状態にしてしまうのも、もったいないのです。
★子どもがあきないよう手早くやり短時間で終えましょう。

今日は心構えについてのお話しが長くなりましたので、すみませんが次の記事に続けます。次回は実際に駒を置く手順をお話しします!


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